こよみの読み方(37)九星の凶殺(個人別)



前回述べたのは万人共通の凶方位でしたが、今回は個人別の凶方位を述べます。ここで問題になるのは「本命星」です。これは生まれた年の方位盤の真ん中(中宮)に来ている九星のことです。

(7)本命殺 年・月・日の方位盤において、自分の本命星の回座する方位を本命殺といいます。本命殺を犯した場合は健康を害したり恋愛関係で誤解が発生したり等本人自身に災難が降りかかってくるとされます。なお本命星が中宮に入って いる場合は本命殺はありません。

(8)的殺 「本命的殺」ともいいます。年・月・日の方位盤において本命殺の反対の方位のことです。的殺を犯すとなにか他から害を及ぼされるとされます。本命星が中宮に入っている時は的殺もありません。

以上の8個が九星関連の凶方神(凶殺)です。

なお、方位を犯すというのは基本的にはそちらの方位に向かって移動(旅行・引越等)したり、そちらの方位で造作(大工仕事・庭仕事や工事等)をしたりする場合をいいます。

見てきましたように五黄の年や本命星が中宮に来た年というのは凶殺の数が減って楽そうですが、五黄の年には大きな災害があるという説もありますし本命星が中宮に来ると八方ふさがりになって動きが取れないという説もあります。

しかし考えてみると、九星は8方位分割して動いているのに凶殺が8個あり、しかも年・月・日の方位盤にそれが関わって来ますと、何かしようと思ってもどれかの方位盤にぶつかってしまいそうな感じです。ですからこれを全部気にしていたら何もできなくなってしまいます。

ですからこういう方位を気にして何か事を起こすというのは、よほど大事な物事を実行する時期を決める時だけにした方がよいのです。なんでもかんでも占いに頼るのはよくありません。

しかしどうしてもぶつかってしまう場合の回避策としては平安時代に盛んに行われた「方違え」の手法に結果的には頼ることになります。ただしそこまでする前に凶神と同じ方位に吉神が来て効果が相殺されて無害になるケースもあります。

「方違え」や吉神についてはこの後どこかで触れることになると思います。
また九星の本来の使い方についても、いづれどこかで触れたいと思います。

(1997/05/05)
(1999.07.25)