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←↑→ こよみの読み方(32)時刻の九星・干支


さて、ついでですから時刻の九星についても書いておきましょう。以下に述
べる振り方は私が「普通」と 思っているやり方ですが(^^; この方法は日の
九星が冬から夏に向けて陽遁し、 夏から冬に向けて陰遁することを前提に
しておりますので、陰遁専門派・陰遁陽遁逆転派の場合はまた違った振り方
をするかも知れません。

基本的には時刻の九星は「刻」の単位、つまり2時間単位で振ります。そして
陽遁の始まりの甲子の日の子の刻を一白として陽遁し、陰遁の始まりの甲子
の日の子の刻を九紫として陰遁します。つまり一覧表にまとめると次のよう
になります。

    日の九星  十二支  子  丑  寅  卯  辰  巳  午  未  申  酉  戌  亥
陽  一四七  子卯午酉  一  二  三  四  五  六  七  八  九  一  二  三
遁  二五八  丑辰未戌  四  五  六  七  八  九  一  二  三  四  五  六
中  三六九  寅巳申亥  七  八  九  一  二  三  四  五  六  七  八  九

陰  九六三  子卯午酉  九  八  七  六  五  四  三  二  一  九  八  七
遁  八五二  丑辰未戌  六  五  四  三  二  一  九  八  七  六  五  四
中  七四一  寅巳申亥  三  二  一  九  八  七  六  五  四  三  二  一

なお、時刻の十二支の振当てについては次のようになっています。

      子    23:00〜 1:00      午    11:00〜13:00
      丑     1:00〜 3:00      未    13:00〜15:00
      寅     3:00〜 5:00      申    15:00〜17:00
      卯     5:00〜 7:00      酉    17:00〜19:00
      辰     7:00〜 9:00      戌    19:00〜21:00
      巳     9:00〜11:00      亥    21:00〜23:00

このように基本的に時刻は2時間単位の「刻」で捉えています。十干を割り
当てる時も順に当てはめていきますので、120時間(5日)で元に戻りま
す。早見表にするとこうなります。

日十干  子   丑   寅   卯   辰   巳   午   未   申   酉   戌   亥
  甲己 甲子 乙丑 丙寅 丁卯 戊辰 己巳 庚午 辛未 壬申 癸酉 甲戌 乙亥
  乙庚 丙子 丁丑 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥
  丙辛 戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳 甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥
  丁壬 庚子 辛丑 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥
  戊癸 壬子 癸丑 甲寅 乙卯 丙辰 丁巳 戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥

※「刻」の分割について、上記には定時法によるものをあげましたが、江戸
  時代には不定時法も行われていました。日本の時刻制度は平安時代の宮中
  では現在と同様の定時法が精密な水時計によって測定され報知されていま
  したが、戦国時代には正確な時計を得られずに不定時法を行う例が多く、
  江戸時代はその「伝統」の影響で、正確な機械式時計を持っていたにもか
  かわらず、わざわざ変則的な文字盤を付けて不定時法を行っていました。

  不定時法の場合は夜明けと日暮れを起点に昼・夜ともに6分割するという
  手法を採りますが、その夜明け・日暮れの定義として寛政暦では、太陽の
  俯角7度21分40秒の時と定めていました。どうして不定時法のような不完全
  な時報を行う為に、これほど面倒くさい計算をしなければならないのか、
  若干理解に苦しみます。日本人というのは、ほんとに変な民族です。

  なお江戸時代以前の文献で時刻が書いてある時に、それが定時法によるも
  のか不定時法によるものかは判然としないケースも多いようです。また、
  日の区切りをどこにするかというのも時代・地域によってまちまちで、
  夜中の0時で区切る場合、子の刻の始まりの場合、寅の刻の始まりの場合、
  日暮れからとする場合、夜明けからとする場合、などなど色々なものがあ
  ります。不定時法における子の刻の始まりがいつなのかという計算はかな
  り面倒なものになります。




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