こよみの読み方(23) 潮汐



こよみの読み方(23) 潮汐

暦にはよく潮汐、つまり海の潮の満ち引きが掲載されています。

潮汐は基本的に月と太陽の引力で起きるものですが、湾の地形によってその起きる時刻はかなりずれたりします。

一般に月や太陽が真上にある(南中)時、海の水はそれに引っ張られて満潮になります。地平線付近にある時は、横の方が引っ張られますから干潮になります。

しかし海の水の移動には時間がかかりますので、実際の満潮・干潮はそれよりも遅れて起こります。その遅れ方はその湾によりだいたい一定の値を示しますが、季節などにより遅れ方そのものも結構変動します。

基本的には月の引力の方が太陽の引力の2.2倍ほどあるので、月の日周運動による潮の満ち引きが一番目立ちます。基本的には月の南中・北中のときに満潮が起き、月出・月入頃が干潮です。月の日周運動の周期(太陰日)は24時間50分ですので、満潮・干潮は1日に2回ずつ、平均して6時間12分ごとに起きる計算になります。

■大潮・小潮

一日の潮の満ち引きは月の日周運動によって起きる訳ですが、太陽がどこにあるかによって、その満ち引きの程度は変動します。太陽が月と 同じ方向にあれば、太陽も月の約半分の潮汐力を持ちますので、潮の満ち引きは大きくなります。これを大潮といいます。

逆に太陽が月と90度の方角にあれば、太陽の潮汐力は月の潮汐力と逆向きに働き潮の満ち引きは小さくなります。これを小潮といいます。大潮は満月・新月のとき、小潮は上弦・下弦の時に起こります。

■彼岸潮

春・秋の彼岸の頃の大潮は1年で最も干満の差が大きくなります。これを彼岸潮といい、特に秋の彼岸の潮を初潮、春の彼岸の潮を春潮といって、それに合わせて祭事をするところもありました。

■1日1回潮

1日に2回起きる干満の差は2度とも同じとは限りません。その潮差が極端にアンバランスになると、結果的に1日に1回しか満ち引きが起きなかったかのように見えることがあります。これを1日1回潮といいます。

(1997/03/18)
(1999.06.02)