こよみの読み方(22) 月の名前



月には色々と名前がついています。それをあげておきましょう。

三日月 みかづき
一般には新月から2〜3日たった細い月のことを言います。
七日月 なのかづき
上弦のことです。弦月(ゆみはり)ともいいます。
十三夜月 じゅうさんやづき
後の月(のちのつき)、豆名月、などともいいます。満月の2日前の月で、満月に次いで美しいとされました。
十四日月 じゅうよっかづき
小望月(こもちづき)ともいい、満月の前日の月です。
十五夜 じゅうごや
満月、望(ぼう)、望月(もちづき)、ともいいます。
十六夜 いざよい
十五夜の翌日の月です。「いざよい」とは「ためらう」という意味で、満月より少し出るのが遅れるので「月が出るのをためらっている」ということからこの名前が付きました。阿仏尼作の旅日記「いざよひ日記」は、十六日に京都を出発した為、その名があります。
十七夜 たちまち
「たちまち」は「立ち待ち」。十五夜の2日後の夜の月です。月が出るのを、まだかまだかと立って待っている、ということからこの名があります。
十八夜 いまち
「いまち」は「居待ち」。十五夜の3日後の夜の月です。月が出るのを、立って待っていたのが疲れてしまい、座って待っていたら出てくる、ということからこの名があります。
十九夜 ねまち
「ねまち」は「寝待ち」。十五夜の4日後の夜の月です。月が出るのを、座って待っていても出てこないので、とうとう寝て待っていたらやっと出てくる、ということからこの名があります。臥待ち(ふしまち)ともいいます。
二十夜 ふけまち
「ふけまち」は「更け待ち」。もう夜も更けた頃まで待たないと出てこないので、この名があります。また亥の刻の真ん中ころ(つまり22時頃)に出てくるというので「亥中の月」(いなかのつき)ともいいます。
二十三夜 にじゅうさんや
下弦の月のことです。真夜中になって出てきますが「二十三夜待ち」といって、わざわざこの月を見るために起きておく、という風習もありました。
二十六夜 にじゅうろくや
逆向きの三日月のことです。早朝3時頃のぼるのですが、これまで起きているという「二十六夜待ち」もありました。この月が上るところを見ると、その月の中に、阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)が見えるという伝説がありました。
有明の月 ありあけのつき
朝になっても残っている月のことです。満月を過ぎた月は有明の月になりますが、特に下弦から二十六夜月あたりまでの月は風情があります。
夕月 ゆうづき
夕方見える月ですが、一般に月初めの、三日月頃の月を言います。紀貫之の歌に「夕月夜
二夜の月 ふたよのつき
陰暦8月15日と9月13日の月をいいます。この二つが一番の名月とされ、この二つの内一方を見るなら必ず他方も見なければならない、とされていました。
雨夜の月 あまよのつき
存在しても見えないもののことです。
晦日の月 みそかのつき
「晦日」とは月末のこと。朔の近くですから月は出ません。そこであり得ないもののことをいいます。
昼の月 ひるのつき
昼間見えている月のことですが、見えてはいても存在感の希薄なもののことをいいます。
幻月 げんげつ
えー、もっと美しい名前があったはずなのですが。以前新聞に写真付きで紹介されたことがあり、切り抜いていたのですがその切り抜きを紛失してしまいました。これは光の屈折の関係で月が3個見える現象。非常に珍しい現象です。太陽が3個見えるものは幻日といいますから、幻月でも間違っていないのではないかな?と思います(^^;; 新聞に載った写真は三日月が3個並んでいました。。。。と思います(^^; どなたか名前を知っていたら教えて下さい。(*1)

(*1)「三体月」だと思う。(2021.12.31注)


(1997/03/18)
(1999.05.29)
(2021.12.31 表組調整)