こよみの読み方(4)暦の歴史-3



現在の暦の原型を作ったのはローマの独裁官ユリウス・カエサル(英語読みジュリアス・シーザー)です。彼が定めた暦をユリウス暦といいます。

彼はまず1年の長さが約365.25日であることから、平年は365日閏年は366日とし、3年平年を続けて1年閏年(うるうどし)を置くという方式を決めました。そして各月の長さを次のように定めました。

3月=31日 4月=30日 5月=31日 6月=30日 7月=31日 8月=30日 9月=31日 10月=30日 11月=31日 12月=30日 1月=31日 2月=30日??

すなわち、奇数月は31日、偶数月は30日というシステムです。ここで本当は2月は30日にしたいところなのですがそれでは1年が366日になりますので、閏年は30日にして、平年は29日にすることにしました。2月を調整に使うのはそれが1年の最後の月であるという認識があるからです。

そして更にここでカエサルは今まで年の始めは1月なのか3月なのか論争があったところを、年の初めは1月であるということにしました。年初は1月である、と言っておいて2月を調整に使うのは矛盾しているようにも思えますが、権力者といえども新しいシステムの導入には多少の妥協が必要であったのでしょう。

(なお、2月の閏日は23日と24日の間!!に置かれました。これもそれまでの習慣を踏襲したものだそうです)

この暦を定めた上で、カエサルは記念にと自分の誕生月である7月にユリウス(英語名ジュライ)と自分の名前を付けてしまいました。

さて、このカエサルが定めた暦はカエサルが暗殺された後、誤って運用されてしまいます。3年平年のあと1年閏年というペースでいかなければならない所を、間違って3年に1度閏年を入れてしまいました。

カエサルの実質的後継者として初代ローマ皇帝になったアウグストゥスはこの暦の運用の誤りに気付き、調整のため以後3回閏年を省略することを命じました。このため、カエサルが定めた暦が正しく運用されはじめたのはA.D.8年からです。

アウグストゥスは暦に関わったついでに、カエサルにならって自分も月の名前に自分の名前を付けたいと考え、8月をアウグストゥス(英語名オーガスト)と改名しました。ところがその時こまったことがありました。

それは8月は30日の月だったのです。アウグストゥスは自分が生まれた月が30日しかないのは不愉快だと思いました。そこで8月も31日までの月にすることを決め、そのあと1個ずつずらしてしまったのです。

1月=31日 2月=29日?? 3月=31日 4月=30日 5月=31日 6月=30日 7月=31日 8月=31日9月=30日 10月=31日 11月=30日 12月=31日

ところがこうしてしまうと、8月で1日増やした分1年の日数が大きくなってしまいます。そこで仕方なく、またまた2月から1日取ってしまうことにし、この時から2月は平年で28日、閏年で29日になることになりました。

(1999.03.17)