こよみの読み方 ver2RC
2年ほど前(1997年2-5月)にfforteの2番会議室で「暦の読み方」という記事を連載で書いていました。
この時は途中で会議室が消滅してしまったこともあり、話が途中で終わってしまいました。その続きを書きたいと思っていたのですが、いったん途切れると、なかなか再開のエネルギーがなく、そのまま1年半ほど過ぎていました。それをまた新たに書き起こそうと思います。話はまた最初から始めます。
この場を借りて連載した内容に手を加えてまたホームページに掲載したいと思いますので、これはRC (Release Candidate)ということになります。
そもそも私が占いの世界に関わるきっかけは暦でした。元々「数」というものが私のベースにあり、小さい頃から数について色々な思索をしていましたが、その内、神秘的な数のリズムを刻む暦というものに興味を持ちました。
中学・高校の頃、図書館に入り浸って月齢・六曜・干支などなどの計算の法則を調べ、ユリウス暦・グレゴリウス暦の誕生秘話などを読み知りました。
そしてその内、九星や宿曜の配置や占星術の星座の区切り問題などから占いの世界に関わり出すことになります。
「こよみ」の語源については幾つかの説があります。
・「こ」は詳細という意味。新井白石の説。
・日読み(かよみ)の変化。谷川土清の説。
・経読み(けよみ)の変化。本居宣長の説。
新井白石のいう「詳細」とは要するに時の流れを細かく分割したのが暦だということです。本居宣長のものは時の経過のことを言っています。語源問題が話題になると必ず出てくる10世紀の「倭名類聚鈔」(源順著)には単に「暦の字の音は古与美である」と書いてあるだけのようです。結局「こよみ」の語源ははっきりしませんが、谷川説の支持者は多いようです。
次回は暦の歴史あたりにいきます。
(1999.03.07)