運勢暦によって万倍日が違う

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質問:市販の運勢暦をいくつか見比べていると、暦によって一粒万倍日とかの 日取りが違うのですが、どれを信用したらよいのでしょうか?
回答:流派によって変わるものがいくつかあります。どれを信用するかという のは、ナムアミダブツがいいかナンミョウホウレンゲキョウがいいか? などというのと同様の話と考えた方がいいでしょう。

以下参考までに詳しい話を書きますが、読まない方がいいと思います。

一粒万倍日

節月(詳しくは後で7番会議室に書きます)ごとの十二支で決めますが、現在 次の2通りの決め方があるようですが、昔はもっと色々な方式が存在した そうです。

【流儀1】
1月 丑・午
2月 寅・酉
3月 卯・子
4月 辰・卯
5月 巳・午
6月 午・酉
7月 未・子
8月 申・卯
9月 酉・午
10月 戌・酉
11月 亥・子
12月 子・卯

【流儀2】
1月 酉
2月 申
3月 未
4月 午
5月 巳
6月 辰
7月 卯
8月 寅
9月 丑
10月 子
11月 亥
12月 戌

九星

九星の配当で一番代表的なものは次のやり方です。

冬至に最も近い甲子の日を一白水星として「陽遁」を始めて、夏至に最も 近い甲子の日を九紫火星として「陰遁」を始める。
陽遁:一白→二黒→三碧→四緑→五黄→六白→七赤→八白→九紫→一白
陰遁:九紫→八白→七赤→六白→五黄→四緑→三碧→二黒→一白→九紫

ただし、冬至・夏至の前後1日以内に甲午がある場合、つまり冬至・夏至 が癸巳・甲午・乙未のいづれかであった場合は、その甲午の日で切り替え るが、冬至前後の甲午日は七赤金星から、夏至前後の甲午日三碧木星から 始める。(これを閏という)

バリエーション1:夏至や冬至に即、陰遁・陽遁を切り替える。ただし、そ の時の九星は冬至・夏至に一番近い甲子の日に切り替わったものと考え た時の延長として処理する。夏至冬至の前後日が甲午の時は通常通り閏 を適用する。

バリエーション2:夏至や冬至に近い甲子日ではなく直後の甲子日を使用。

バリエーション3:夏至・冬至の代りに小暑・小寒で陰遁・陽遁を切り替え る。この流派では年の九星も立春ではなく小寒で切り替える。

バリエーション4:陰遁のみで陽遁はしない。

バリエーション5:普通は冬至から夏至に向かって太陽の高度が高くなると ともに陽遁し、夏至から冬至に向かって太陽の高度が低くなるとともに 陰遁するが、この陽遁・陰遁を60年単位で逆転させてしまう流派も存 在する。

宿曜

基本的に二十八宿方式と二十七宿方式があります。二十八宿方式は同じパタ ーンで永久に繰り返します。二十七宿方式は、太陰太陽暦の各月の15日の 宿が決まっており、その前後は1個ずつずらしていきます。なお、二十八宿・ 二十七宿の順序は次の通りです。

二十八宿:角・亢・・房・心・尾・箕・斗・牛・女・虚・危・室・壁・ 奎・婁・胃・昴・畢・觜・参・井・鬼・柳・星・張・翼・軫 (二十七宿では上記から牛宿を外す)

各月の15日の宿曜(閏月は前月のものをそのまま適用)
1月15日 翼
2月15日 角
3月15日 
4月15日 心
5月15日 箕
6月15日 女
7月15日 室
8月15日 婁
9月15日 昴
10月15日 觜
11月15日 鬼
12月15日 星

太陰太陽暦そのもの

これが違うものが存在するそうです。現在あちこちから出ている運勢暦で使 用している太陰太陽暦は、基本的には最後に法的に施行された太陰太陽暦で ある天保暦の計算方式をベースにして、時刻だけを京都の地方真太陽時では なく、中央標準時(明石の地方平均太陽時)に変えています。

しかし流派によっては、この計算方法そのものが違うものもあるようです。

例えば時刻の基準を明石以外(例えば中国)に取っているもの、日付の変わ り目を夜の0時ではなく11時(子の刻の始まり)にしているものなどが あるようです。

そのようにすれば、当然太陰太陽暦の1日(朔日)がどこになるかが変わり、 閏月の入り方が変わり、六曜や二十七宿などの太陰太陽暦に依存した暦注が 変わります。

なお暦の計算方法としては、他にも理論的には、日付の変わり目を日没また は夜明けにするもの(計算は難しいです)、平均太陽時ではなく真太陽時を 使うもの、また二十四節気を現在行われている「定気(角度の24等分)」では なく「恒気(時間の24等分)」で行う方式も考えられますが、ほんとにそんな ことをしている所があるかどうかは分かりません。

間違っている場合



上記のように色々なバリエーションはあるにしても、市販されている暦の中 には、単純な計算ミスを犯しているものも多数あります。

(1998-05-03)
(2001-02-09加筆修正)

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