

運勢暦によって万倍日が違う
質問:市販の運勢暦をいくつか見比べていると、暦によって一粒万倍日とかの
日取りが違うのですが、どれを信用したらよいのでしょうか?
回答:流派によって変わるものがいくつかあります。どれを信用するかという
のは、ナムアミダブツがいいかナンミョウホウレンゲキョウがいいか?
などというのと同様の話と考えた方がいいでしょう。
以下参考までに詳しい話を書きますが、読まない方がいいと思います。
●一粒万倍日
節月(詳しくは後で7番会議室に書きます)ごとの十二支で決めますが、現在
次の2通りの決め方があるようですが、昔はもっと色々な方式が存在した
そうです。
流儀1 流儀2
1月 丑・午 酉
2月 寅・酉 申
3月 卯・子 未
4月 辰・卯 午
5月 巳・午 巳
6月 午・酉 辰
7月 未・子 卯
8月 申・卯 寅
9月 酉・午 丑
10月 戌・酉 子
11月 亥・子 亥
12月 子・卯 戌
●九星
九星の配当で一番代表的なものは次のやり方です。
冬至に最も近い甲子の日を一白水星として「陽遁」を始めて、夏至に最も
近い甲子の日を九紫火星として「陰遁」を始める。
陽遁:一白→二黒→三碧→四緑→五黄→六白→七赤→八白→九紫→一白
陰遁:九紫→八白→七赤→六白→五黄→四緑→三碧→二黒→一白→九紫
ただし、冬至・夏至の前後1日以内に甲午がある場合、つまり冬至・夏至
が癸巳・甲午・乙未のいづれかであった場合は、その甲午の日で切り替え
るが、冬至前後の甲午日は七赤金星から、夏至前後の甲午日三碧木星から
始める。(これを閏という)
バリエーション1:夏至や冬至に即、陰遁・陽遁を切り替える。ただし、そ
の時の九星は冬至・夏至に一番近い甲子の日に切り替わったものと考え
た時の延長として処理する。夏至冬至の前後日が甲午の時は通常通り閏
を適用する。
バリエーション2:夏至や冬至に近い甲子日ではなく直後の甲子日を使用。
バリエーション3:夏至・冬至の代りに小暑・小寒で陰遁・陽遁を切り替え
る。この流派では年の九星も立春ではなく小寒で切り替える。
バリエーション4:陰遁のみで陽遁はしない。
バリエーション5:普通は冬至から夏至に向かって太陽の高度が高くなると
ともに陽遁し、夏至から冬至に向かって太陽の高度が低くなるとともに
陰遁するが、この陽遁・陰遁を60年単位で逆転させてしまう流派も存
在する。
●宿曜
基本的に二十八宿方式と二十七宿方式があります。二十八宿方式は同じパタ
ーンで永久に繰り返します。二十七宿方式は、太陰太陽暦の各月の15日の
宿が決まっており、その前後は1個ずつずらしていきます。なお、二十八宿・
二十七宿の順序は次の通りです。
二十八宿:角・亢・氏・房・心・尾・箕・斗・牛・女・虚・危・室・壁・
奎・婁・胃・昴・畢・觜・参・井・鬼・柳・星・張・翼・軫
(二十七宿では上記から牛宿を外す)
各月の15日の宿曜(閏月は前月のものをそのまま適用)
1月15日 翼
2月15日 角
3月15日 氏
4月15日 心
5月15日 箕
6月15日 女
7月15日 室
8月15日 婁
9月15日 昴
10月15日 觜
11月15日 鬼
12月15日 星
●太陰太陽暦そのもの
これが違うものが存在するそうです。現在あちこちから出ている運勢暦で使
用している太陰太陽暦は、基本的には最後に法的に施行された太陰太陽暦で
ある天保暦の計算方式をベースにして、時刻だけを京都の地方真太陽時では
なく、中央標準時(明石の地方平均太陽時)に変えています。
しかし流派によっては、この計算方法そのものが違うものもあるようです。
例えば時刻の基準を明石以外(例えば中国)に取っているもの、日付の変わ
り目を夜の0時ではなく11時(子の刻の始まり)にしているものなどが
あるようです。
そのようにすれば、当然太陰太陽暦の1日(朔日)がどこになるかが変わり、
閏月の入り方が変わり、六曜や二十七宿などの太陰太陽暦に依存した暦注が
変わります。
なお暦の計算方法としては、他にも理論的には、日付の変わり目を日没また
は夜明けにするもの(計算は難しいです)、平均太陽時ではなく真太陽時を
使うもの、また二十四節気を現在行われている「定気(角度の24等分)」では
なく「恒気(時間の24等分)」で行う方式も考えられますが、ほんとにそんな
ことをしている所があるかどうかは分かりません。
●間違っている場合
上記のように色々なバリエーションはあるにしても、市販されている暦の中
には、単純な計算ミスを犯しているものも多数あります。
(1998-05-03)
(2001-02-09加筆修正)


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